Sky Corridor
- saito hikaru

- 7月30日
- 読了時間: 3分

この作品は、空中に浮かぶ回廊を描いたものです。
私、回廊についてそれほど詳しくないのですが、回廊が大好きです!
もっと色んな回廊が描きたいなあと思っているところです。
そして、この作品の右下にいる大きすぎる鷲ですが、別のタイミングで描いた白頭鷲の作品があります。
回廊の作品は下の作品の続編のような場面です。

この作品は私がちょうど新卒で就職した会社から転職する際(有休消化中)の貴重な平日の時間に描いた日本画の作品です。
タイトルは「Exodus」と付けたのですが、
Exodusというのは旧約聖書のモーセがイスラエルの民たちが奴隷生活を強いられていたエジプトから抜け出すところが描かれてる、
聖書の創世記の次、二番目に収録されている書物です。
創世記の終盤、エジプトに移住するようになったイスラエルの人々ですが、
長い年月が経ち、エジプトの中で奴隷生活をするようになりました。
そのような状況に見舞われイスラエルの人たちが、ずっと故郷に帰りたいと願っていました。
そしてモーセという人がイスラエルの中から現れ、かなり端折りますが・・・色んな大変な奇跡、災いが起こり、そして海を割ってエジプトを出ます。
航海って、陸路より自然の力の影響を受けるものだと思っています。
陸地であれば自分の足さえ動けば、遅くとも目的地にたどり着けそうですが、海は目的の場所に行くまですごく大変だと思います。
潮の流れもあるし、天候の影響もあり、電波も通じなさそう・・・。
ただ、人生において自分の力ではどうしようもない時、海が割れて自分の足で進めるようになるような
ものすごい奇跡が起こって現状を超える力が来る時があります。
何かの専門家を通してだったり、親や子供を通してだったり、人ではない自然万物を通してだったり。
自分自身の不調、立ちはだかる壁を超えるきっかけは、ほんの瞬間の一筋の風の如し。
すぐにすり抜けてしまうような、その一瞬を掴むことができたら、目的地に向かってどんどんスピード早く行けるようになります。
エジプトを抜け出すことができた、紅海の奇跡は聖書を読み進めても一度きりでした。
モーセと一緒に出発した人はエジプトを脱出できましたが、中には様々な事情で、または自分の意思でエジプトにとどまっていた人もいたと思います。
もし、エジプトに残った人たちが「あの時一緒に行けばよかった」と思っても、二度とそのような機会は来なかったと思います。
実は現状を抜け出せるか、留まるのか、そのような選択の機会が生活の中でたくさんあるのかなと思っています。

荷物一つも持たず、身一つだけでどこからか抜け出し海を進んでいたお姫様。
大きな白頭鷲が、王子様のように迎えに来て空の回廊まで連れて行ってくれました。
流石にこの船で航海は無茶あるよね!という無課金装備に近い船です。
逆に、丈夫で立派なエンジンのある船だとワシ様が運べなかったかも!ということにしましょう!
よかったね、お姫様!

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