この作品は「石楠花(シャクナゲ)とおしゃべりな小鳥」という作品です。
2枚別構図で同時に進行した作品です。
私はよく鳥を描きますが、鳥が本当に好きです。
小鳥の声は種類によって様々ですが、私が家で飼っている「コキンチョウ」は見た目も美しく、とても声が美しいです。
この作品の鳥もフォルムは完全にうちのコキンチョウを参考に描いています^^
この作品は小さい作品ですが、完成までに結構時間がかかりました。多分3年半くらいです。
葉っぱの色が様々な、まるで花のような色をしているのが見えるかと思います。
この作品の終着点が、完成像が私の中になかったのです。
下絵(線描)だけ描いて、私はこの絵を今までの展示会のために描いた作品の傍に置いていました。
そして別の作品を描いていて絵皿に余ってしまった岩絵具を塗り絵のように置いていって描きました。
余った色が良さそうだと、この作品に少しづつ色を重ねていきます。
そして石楠花がどんどん姿を現し、小鳥たちが見えるようになりました。
岩絵具はどの色も美しく、絵の具自体が持つ素材の力が思わぬ形で現れてきます。
そういった全てを肯定し、完成イメージがないので何をしても失敗ということがない!
もうひたすら楽しい気持ちで随分と肩の力を抜いて、ゆっくりと制作をしました。
新約聖書では動植物がたくさん登場するのですが、私はこの話が好きです。
ある時イエス様が弟子たちに話した内容です。
「二羽の雀が1アサリオンで売られているではないか。
だが、その一羽さえ、あなたがたの父のお許しがなければ、 地に落ちることはない。
あなたがたの髪の毛までも一本残らず数えられている。
だから、恐れるな。あなたがたは、たくさんの雀よりもはるかにまさっている。」
(新訳聖書 マタイによる福音書10章29-31節 )
1アサリオンは調べたら100円くらいでしょうか。
スズメが出店で安価に売られているイメージでしょうか。
なぜこの話が好きなのかというと、一つは私がスズメ好きだからです。
人生生きていると、生きづらさを感じる事、ある出来事があってどうしようもなく落ち込む事があります。
女性だと月の満ち欠けでどん底に落ちる人、割といるかと思いますが、私も心身どんどん落ちる人です。
そんな時に小鳥が元気に飛ぶ姿、囀る姿をみると、ひたすら癒しです。
可愛いし、小さいのに大空を旋回して、心の中で感嘆します。
そして私はさっきの聖書の一場面を思い出したりします。
「あなたは、たくさんのスズメよりもはるかにまさっている」
こんな私が、どん底にいる私が、あんなに可愛くて、ずっと見ていて飽きないスズメにまさっているなんて!
神様がそう思ってくれると考えると、蹲った自己肯定感がどうしようもない状況にあっても、心が軽くなったりします。
見えないところから力が湧くから不思議です。
この作品は「石楠花(シャクナゲ)と歌う小鳥」という、もう一枚の作品です。
歌うとうちの鳥は首が長くなりますが、この子達はあんまり首は長くならないようです^^
もう一箇所、聖書の中でイエス様が話された、似たような意味合いの箇所があります。
「栄華を極めたソロモンでさえ、この花の一つほどにも着飾っていなかった。
今日は生えていて、明日炉に投げ込まれる野の草でさえ、神はこのように装ってくださる。
まして、あなたがたにはなおさらのことではないか。」
(新訳聖書 マタイによる福音書6章29-30節 )
なぜこの話が好きなのかというと、二つ目、私がお花がとても好きだからです^^
落ち込んだ気分の時、悲しい気持ちの方が、この作品と
魔法の言葉「私は小鳥よりも花よりもまさっている人!」を思い出して元気になれますように。
Комментарии