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Pancakes with two squirrels



リスとパンケーキ


こちらの作品は、ハワイアンなカフェに飾るイメージで描きました!


一応日本画なのですが、全然日本画っぽい要素が少ないです。



やや専門的な部分で、この作品に日本画っぽいというか東洋画の要素があるとしたら視点が複数あることでしょうか。


二匹のリスがいますが、一匹はパンケーキやラテと同じく上空から見た姿をしていて、



もう一匹は上空から見たらあり得ない方向、綺麗に横から見た姿をしています。



はい、とってもさりげないですが、ここが視点の混在している場所です!



洋画、西洋画と呼ばれる古典的な作品は大体視点が固定しています。


一点透視図法、二点透視図法などと言いますが、


要するに手前のものは大きく、奥に行くほど小さく見えるというものです。




この方法で絵を描くと、まるで画面に奥行きができるようになり、遠近感がより自然に感じられるようになります。(↑「ラフレシアが清澄白河に咲いた」の作品がわかりやすいかと思って貼りました!)



ところが人間の見る世界というのは実際には脳に「補正」が効きます。


物理的には近くにあるものが大きく、遠くにあるものが小さく見えるようになる。というのは変わりないのですが、


なんと人間は、近くのものより、遠く距離があるものの方が大きく見える時があります。



それは、あなたの見たいもの、強く興味をもたらすものが遠くにある時です。


ぼやける距離だったとしても、それがあなたのどうしても見たいものだった場合、


近くにあるものよりも、その見たいものに焦点が合うようになります。



日本画は、昔の西洋画で理性的に守られながら描かれた透視図法的な作り方より



人間(作者)の感情によって脳の補正がされて、より興味がある物体が大きくなったり、



寝ているはずのものが起き上がったりすることをそのままにして描くので、


一見チグハグというか、不自然なように感じられる・・・



正直「下手じゃない?」、「デッサン狂ってるよ」等と思ってしまうような画面の作品がたくさんあります。



でも絵を描いた作者にとっては、そのように見たかった、そのように見えたから自然なのです。



自分が本当に関心を持っているものが大きく見え、その他は小さく見えるようになる。


私はそんな不自然なものを是とできる、なんとも人間らしい日本画が大好きです。




作品に戻ります〜




リスは自分にとっては憧れの小動物です。


耳も可愛いし、尻尾があんなに大きくてふさふさしてて、目もくりくりしてて、


可愛いをぎゅっと詰め込んだような姿。



けれどリスって実際動きがものすごく早いんですよね。


野生のリスを山で見かけた時はもはや残像。


浦安の交通公園で飼育されているリスは、もう、それは肉眼で追いかけていると目が疲れるくらい


よく動き、よく走り、跳び、忙しく過ごしているのがとても印象的です!!



Youtubeでリスの動画を見ると、自分の巣にありったけの食糧を備蓄する習性があるそうで、


小さいながらチャキチャキと働き、自分のすべきことをパパパ!とする様は、



私の周りのよくできる女子たちのようです。


スケジュール帳には予定がびっしり詰まってて、本当に忙しく、どんなことも一生懸命でキラキラしたパワーが漲っているような


割とマイペースで忘れっぽい自分とは違う時間軸で生きてるような、よくできる女子を思い浮かべます。







絵の左上のパンケーキも一時期ものすごく専門店ができて、宝石のようなフルーツやクリーム、


見た目がとても映えて可愛らしいパンケーキブームがあったような・・・。それを思い出して描きました。



今は友人を誘って外食というのも難しい時期が続いていますが、


この作品を通して、一生懸命に生きる人たちの心に一息、癒しの時間を過ごしていただきたいなあと願っています。


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