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Flying Donut


この作品は、羽根の生えた浮き輪みたいなドーナッツを腰にはめて、いろんな人が飛んでいる様子を描きました。


私が以前に作った「パナケイアの学者」というシリーズの1作品で、


いつも白衣姿で「最高のパナケイア=万能薬」の研究をし、様々な薬やものを作り続ける長身の男性のストーリーです。


今作品で試着会が開かれたフライングドーナッツ!


画面の右端にパナケイアの学者さんがフライングドーナッツの装着の立ち会いをしています。


腰の痛めた人、足を骨折した人、太りすぎて体重を支えながら運動するのが足腰に衝撃があり難しい人など、


いずれも歩行や運動に不自由を感じている人たちがもっと自由に、


健康だったとき以上の軽さと楽しさを取り戻して元気になってほしいと


開発されたものだそうです。


四足歩行の動物だって体を垂直にして移動することができますし、平行でももちろん移動ができます。



長年の相棒だった杖も投げ捨てて、軽やかにダンスしたくなる気分になるそうです。


体の上下がひっくり返っても問題ないそうです。



この作品を描くきっかけになったのはある友人の一言でした。



その友人は、花粉症の季節に趣味でハーブティーの調合をして提供してくれる素敵な人です^^


彼女がある日言っていたことが印象的で、


「薬とかハーブは、心身がマイナスのところから正常に戻すものだったり、それぞれの症状に効力がある物だけど、


根本的にそれらがあるからといって正常な状態になるだけで、元々の状態からさらに若返ったり、潜在能力が増えたりとか


プラスに作用する物ではないよ。」


もっとハーブの友人はわかりやすく、優しいニュアンスで話していましたが、こんな感じのことを言っていたような。




私は、物語の中であればマイナスから正常に戻そうとする薬だけではなく、


そういったもっと肉体に属したものの領域を超えた、


それぞれの人が個性や状況に応じて描く理想像とかに対して作用する万能薬的なものを研究する学者がいてもいいのでは?


と思ってこの「パナケイアの学者」という作品を描きました。



フライングドーナッツは腰が痛い人、足が痛い人用の整形外科的な感じではありますが


癒えなかった根本的な痛みからの開放、そして次の人生がより豊かにしてみよう!


マイナスからゼロではなく、プラスアルファーを目指したドーナッツです^^


誰か現実世界でも開発してくれないかなあ・・・と夢見ています。







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